ホームランを打ったら。【sha】〈完結〉 (ページ6)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:1,561 hit

6球目ページ6

sha視点

大会当日は、天気がとてもよかった。

今は。１６＿１４と俺達のチームが負けている。
一塁、二塁に先輩が立っている。

ホームランを打ってAと付き合う。

「シャオロン。」

声がする方を向く。
大先生、コネシマ、ゾム、ロボロそして

Aがいた。
「がんばれよシャオロン。
　
Aのためやで。」
「るっせーコネシマ。
　ホームランぜってぇ打ってやるで。

　A見とけよ、俺様のかっこいいホームランを。」

Aは目を開いてうなずく。

監督の方に目を向けると

‘ゴロを打て。‘

と、メッセージが送られてきた。

すまん。監督。俺は

ホームランを打つぜ。

バットを握りしめて、構える。

キャッチャーがボールを投げる。
「ストライク。」

はっや！打てねーぞ。
ボールがまた来る。
「ストライク！」

ホームランを打つチャンスはあと一回だけ。
心を落ち着かせる。

『シャオちゃん！！がんばれ！！』

カキン

ボールが高く飛ぶ。

ホームランだ！！

打てた！

走って一塁、二塁へ行く。そして、

「よっしゃ！」

俺はホームベースを踏んだ。

１６＿１７
俺たちの勝ちだ。
Aと目があった。
Aはキラキラと目を輝かせていた。

俺はAに、とびっきりの笑顔を見せた。