ホームランを打ったら。【sha】〈完結〉 (ページ3)

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３球目ページ3

sha視点

『告白・・・！無理！！！できない！！！』
「ふーん。誰に告白するん。」
顔が赤くするA。そいつのことがそんなに好きなのか。

俺の前ではそんな顔しないのに。

俺の顔を見てすぐに顔を青くするA。俺に聞かれたくなかったんか。
『どこから聞いてた？』
「シッマがA告白しろってところから。

　告白失敗したら笑い飛ばしてやるで。」

失敗してほしい。

『失敗しないもん！』
Aの本木の瞳が俺の顔を見つめる。
「・・・そうだとええな。」

俺たちのいるところだけ静かになる。

「そういえば、シャオロン野球の大会あるやん！」
「大会って言っても、小さい大会やで。」
大先生が大声で言う。
「ホームラン打てるんか？」
「おいコネシマ、煽ってんのか？」
「ホームラン打てないに一票。」
「俺も」
『私も・・・』
「おい！ロボロ、ゾム、A！！酷すぎるやろ！」
傷つくぞ！
ホームランなんて簡単に打てるわけないやろ！

「シャオちゃん、ホームラン打ったらAちゃんと付き合ったら？」

「『はっ？/え？』」

Aと声がかぶる。
大先生・・・・なにを言ってるん？

「ええ案だと思ったんやけど・・・」

「ええやん。頑張れよシャオロン」
肩を思いっきり叩くコネシマ。

『がんばって、シャオちゃん。』そう小さく聞こえたのは俺の幻聴か？