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さっきの騒動で一瞬見せたAの反射神経の良さ。きらっと光った瞳。油断していたとはいえゾムを押し倒すことのできる体躯。おぞおぞした性格なくせして、変なところで強い心。
ゾムはAと目が会う度にどうしようもない幸福感に包まれて、今度こそ、これが恋なんだと悟った。数時間前まで運命だの天使だの馬鹿馬鹿しいと思っていたゾムだったが、いざ命を救われるとどうだろう、本当に天使に見えてくる。
「Aちゃんは日に日に怪我が増えてくね」
「いたっ、ぅ、つらいです……」
Aは情けない声でペ神にアルコール消毒されているだけなのに、その姿すら神々しく見えた。
「で、本題だけど。何があった？」
「……じゃあ無傷な俺が説明しますね」
ペ神が目の色を変えてそう言った。105番の部屋には数人の警備隊が動員されていて、飽くまでAではなく、幹部であるゾムとショッピの命を脅かした犯人を追跡中である。そのせいか野次馬が医務室をちらちら覗いていて、Aは酷く居心地が悪い。
気分の悪いAととめどなく質問をするもののシカトをされるゾムを計らって、ショッピはそう言った。続ける。
「俺とゾムさんとAちゃんが話しとった時に、急にAちゃんがゾムさんを押し倒して…… あー、イライラすんなこの台詞。撤回。Aちゃんが急に俺のところに来て俺を押し倒」
「もういいお前に聞いた俺が馬鹿やった。Aちゃん、説明頼める？」
「は、はい。銃が撃たれた時、私は窓が見える方角で立ってて、ゾムさんは私の真正面、つまり窓に背を向けて立っていました。ショッピくんはベッドに座ったままゾムさんの背中を見ていた形になりますね。ショッピくんの右手側に窓がある感じで。そしたら急に、窓の向こうが青く光った気がして、咄嗟に目の前のゾムさんを押し倒して、そしたら窓を突破って銃弾が……、って感じです」
Aはできる限り立ち位置を明確にして、今起こったことをありのまま話す。ペ神は なるほど、と顎に手を当ててからナースを手招きして耳元でなにやら囁くと、ナースの手にペ神の身につけていた金色のピンバッジを握らせた。ナースはわかりましたとだけ言って、それを持って消えていった。
「？」
「上に報告に行くよう頼んだんだ。あのピンは上に報告に行く時にちゃんと俺から許可もらいましたよっていう証みたいなもんやで」
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
