✦ スモークツリーはお見通し ページ25
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あまり目が良くない故、どれがシャオロンが分からないA。しかしメイドである自分がそう易々と訓練所に入っていいものかと、うーんと渋々目を懲らす。そのとき、背後から やあ と妙にいい声が聞こえた。Aは驚いて、声にもならない音を出す。
「！？」
「ぁは、そんな驚くなよ。ところで、メイドさんが一人こんな場所に来たら危ないで」
「え、え、あの私、シャオロンさんに用があって……」
「エ、シャオロン？ もしかして告白？ あいつぁやめといたほうがええよ」
告白じゃないと否定しようにも目の前の薄幸そうな男に気圧され、面倒になって受け流していた。軍服を着ているシャオロンやゾムとは異なり、珍しくスーツを着用する男。周りとは違うその格好から、明らかにやんごとなき役職者だと分かる。
この男も幹部だったりするだろうかと思ったが、流石にこの人数がいる城内で、食堂で嫌な幹部とで会ったばかりなのにすぐに二人目の幹部に会うことなんてないだろうと、その可能性を懸念するのはやめた。
「えっと、兎に角シャオロンさん知りませんか。用があって」
「……メイドちゃん、シャオロンのファンか知らんけど、業務中にそれはあかんのちゃう？」
「まだ休憩時間内です！！！」
「ア そうなん？ じゃあついてきて、一緒に探したるよ」
煙草を躊躇いもせずに取り出して火をつけた男。その時に伏せた睫毛が厭らしい。Aはそんな彼に一瞬見蕩れ、思い出したように問う。
「そういえば、お名前って」
「えっひみ、ほぉふの事知らんの？ まあいいや。僕は鬱、君は？」
煙草を咥えながら受け答えて、流石に下品と思ったのか途中から煙草を手に取って聞く。Aは答えた。
「Aです」
「Aちゃん！ よろしくね。……ってよく見たら君、人間か。通りで珍しい目の色しとるわ」
「今気づいたんですね……」
Aは少し呆れた。洞察力が著しく欠けているのかなあと内心見下したが、凄く頭が冴えるのかもしれないと思うと途端に彼が神々しく見えた。実際にほら、
「シャオロンは意外と太陽の下を好むから、あそこら辺とか陽がよく当たるし、もしかしたら居るかもね」
「シャオロンさん、陽の光が好きなんですか？」
「いや分からんけど、訓練中なんかいっつも明るいとこおるから。本人は無意識なんやろうけどね。おっアレちゃう？」
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
