【wrwrd】それからオレは有能力 参

2ヶ月後 ページ25

gr「......もう、行くのだな」

「あぁ」

tn「パーティーでも開いて良かったんやで？ホンマにこんなんでええんか？」

「あぁ」


トントンから渡されたのは一番最初に幹部棟で撮った集合写真。
ここにはショッピやチーノは写っていないけれど他の皆はしっかり写ってる。
その集合写真を手帳に丁寧に挟んで後ろにある荷物に詰める。

私は幹部をやめることになった。
理由としてはリベリカを含む私を無能と仕立て上げた奴らとこれから一緒にやっていけなさそうだったからだ。
私は別になんの支障も無いが、今さら向こうが仲良くしづらいからだ。
ショッピやチーノ、エーミールにはもう言ってあり、ショッピとチーノに関しては3人で写真を撮っておいてある。


os「......ホンマに、俺ら以外の奴らの記憶消してまうん？」

「消すよ。だって私はもういないじゃない」

gr「......」

os「それは、幹部辞めただけで...」

tn「オスマン。これは仕方ないよ」

os「そうやけど...」

「大丈夫。忘れないよ」

「だって俺、もう無能じゃないから」

「「「...！」」」

「じゃ、ぴくとも待ってるし行くな」


総統室のドアノブに手をかけようとする手を少し止めて彼らの方へ振り返る。


「.......グルッペン総統。貴方の国で役にたてたこと、嬉しく思いました。永遠の幸福が訪れることを願います」

gr「クク......あぁ、有り難う」

tn「じゃあ、な」

os「また遊びに来てな！」


彼らの返答には何も返さず俺はドアノブに手を掛けた。

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