【wrwrd】それからオレは有能力 参

蓄積されたもの ページ20

sy「それに君は女じゃなかったか？よく兵士をおとしてくれたが」

「......女、ですか」

「俺はか弱い女とは違う。兵士として戦いたい」

sy「ほお......まぁ、精々頑張ってくれたまえ」


その上から目線に腹が立つ。
怒りが蓄積されていく。
女が兵士で悪いか。
怒りが蓄積されていく中私は必死に訓練や自主練をした。
全ては総統抹殺のため、全ては父の仇をとるため。

白尾国を飛び出したのは良いが、契約人のぴくとを置いてきてしまった。
本当は神なんて迷信人物と契約なんてしていない。
私と契約し、能力を得る。
つまり、私が死ねば契約は解除されぴくとは一般人に戻る。
ぴくとはそれを勿論知らない。
ましてやアイツが記憶(メモリア)を持ったことが私には予想外だったのだ。

そんな回想をしながら私は剣を研いだ。
総統抹殺決行の日。
月は満月。黄色は赤に変わるだろう。


総統室までこそこそと歩く。
総統室は幹部棟と兵士棟の境目にあり、すぐ着く。
キィ...と扉を開ける。
総統の姿がそこにあった。


「......え」


時既に遅し。
総統は冷たくなっている。
別に誰かに殺された形跡も無いし、ましてや病気も患って無かったはず。


後にシューベ・フューラーは寿命が尽きて死んだと告げられた。

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