それでもオレは無能力【wrwrd】 (ページ45)

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一部英雄ページ45

you side

ﾊﾟﾝ、と音がすると総統は意識を手放す。

br「...し、死んだ...？」

kt「...いや、気絶してるだけ。空気砲か何かですか？」

「ん～...まぁ、それに近いねぇ」

これ(気絶剤銃)...どう作られてんだろ。
睡眠薬か何がが銃弾に塗り込まれているのか...いや、それなら打ち込まれたところから血が流れる筈だよな...

そんな事を思っていると、外が...否、総統室の外が騒がしかった。
少し覗くと、そこには兵士達が一気に俺を取り囲んだ。

『君！総統を撃ち取った者だな？！』

「...え、まぁ...そうですけど」

そう言うと一斉に俺達を囲う兵士達の目付きが変わった。

...A国の兵士か、何か俺に八つ当たりか何かするのか...

『...凄いよ！！あの総統を撃ち取ったとは！』

『ありがとうございます！同盟の破棄の為に手伝って下さったんですよね？！』

罵声ではなく、歓声の声がほとんど...否、歓声の声だけが上がった。
四方八方から色んな声が聴こえてきて頭が痛くなりそうだ。

「え、ぁ...総統、様...？これは...」

nk「俺達以外の同盟国にも伝えたんだよ。勿論、Aさんが撃ち取ったことも」

「.........そ、う...ですか」

kt「.........良かった」ﾄﾞｻｯ

「危ない！」

人をかき分け、倒れ掛けたきんとき様を支える。
体力の限界が来たのだろう。
Brooock様も、安心したのか眠ってしまった。

ぴくとは大丈夫だろうか。
まぁ、アイツのことだから大丈夫だろう。

「......さて、そこの兵士達」

『はい？！』

「二人を運ぶのと、周りに怪我人が居たら助けてあげて。無理しない程度に」

『『はい！！』』

「総統様も兵士達と医療室に行ってください。その傷だけなら大丈夫だとは思いますけど」

nk「Aさんも...」

「ぃや、私はいい。行かなきゃ行けないところがあるから」

気絶したA国の総統を担いで一度我々国の敷地内へと急ぐのだった。