それでもオレは無能力【wrwrd】 (ページ44)

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あっという間ページ44

きんときside

ボロボロのBrooockとNakamuを見た時、異常に怒りが込み上げてきた。

Aさんは落ち着けと言わんばかりに肩にポンと手を置く。
そうだ、落ち着かないと。
感情任せの攻撃はアイツの前では無意味。

総統「弱者が増えたところでなんら変わりない。大人しく......死んでくれ」ﾋｭﾝｯ

「ｯ？！」ﾊﾞﾌﾝｯ

kt「うわっ！！」

俺とAさんに向かって何かが投げられ、回避出来ずにくらう。
だが、何も起こらない。
毒が回る訳でもないし、爆発するわけでもなかったのだ。

nk「...ｯ、それは...！」

総統「黙っておけ」ｸﾞｲｯ

nk「ぁぐｯ...！」

隙を見計らい、俺は中剣で総統に向かって振りかぶる。
中剣を下まで振り下ろしたときには総統のマントのみが斬れていた。

総統「遅い遅い遅い。それでも能力者か」

kt「...ｯ...」

「...余所見厳禁」ﾄﾞｶｯ

総統「ガッ...！」

俺に気が向いている隙にAさんが後ろに回り、蹴りを一発いれた。
その反動で倒れそうになる総統に中剣で浅く斬った。

総統「グァァ！！？！！」

「あーあぁ、うるさいうるさい」

そう言いながらうずくまる総統の背中に乗る。
後ろ首にはナイフが掲げられていた。
...すごい、一瞬で...！

総統「な、ぜだｯ...！」

「？なんだ、何か仕掛けでもあるのか」

br「ｹﾎ...そ、いつ...最初の煙幕みたいなので、能力を無力化させるんだ...！」

「ほーん...そっかそっか。でも、それは意味ないね」

総統「...？！」

「少なくとも私は能力はなーんにも使ってないからね」

総統「...っじゃあ、なんであんなにｯ！」

「そこはダーメ♡乙女の秘密ｯ♡」

そう甘い声で言った途端、ガラリと雰囲気が変わる様な感覚があった。
一瞬にしてAさんは無表情になり、微かな怒りをあげる。
そして、首には謎の冷や汗があった。

Aさんは総統の頭に銃口を向ける。

「......おやすみ、総統。また地獄(拷問部屋)でまた会いましょ」

そう言うとAさんは引き金を引いた。