それでもオレは無能力【wrwrd】 (ページ17)

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遠距離部隊、訓練中ページ17

ショッピside

今から遡ること約一時間半前。
俺達チーノ、ショッピ、鬱はいつもの様に、(大先生のせいで)遅刻して訓練場に集まった。

今日は射撃訓練。
いつものメニューに加えて筋トレ等も追加されていた。

腕立て30回を4セット。
城外周を５周。
それからスクワット20回を4セット。

そんな過酷なメニュー。
今すぐにでもサボりたかった。
チーノですらひぃひぃ言い始めている。
大先生は当たり前ということで。

ci「ｾﾞｪ、ｾﾞｪ...ショッピィィ...しんどぉ～い...！」

syp「ﾊｧ...ﾊｧ...そういうこと言うから、やろ...！」

ci「そうやけどぉ...！」ｽﾞﾙｯ

ci「え、は、ちょっヤバッ...！(ｸﾞｲｯ」

syp「はぁ？！おまっ...ふざけんな！(ﾌﾗｯ」

ﾄﾞｼｬｯ!
チーノの足がもつれ、体制を整えようと俺の肩を掴んだのが運の尽き。
俺達はそのまま後ろに倒れた。

お陰で服は泥が付いている。

syp「いったぁ...！おま、チーノマジで...！」

ci「スマンって！」

俺とチーノが起き上がり、手元をふと見る。
そこには血があった。

あまりの出来事でサッと身を引いてしまった。
その血をたどっていく。

たどった先にはなんとAさんが倒れていた。

syp「...は？A、さん...？」

ci「え？何言って...」

「ｯ...」

ci「ホンマに居る！」

syp「言ったやんか！」

焦りながらもAさんに駆け寄る。
頭からは少量の血が垂れ落ち、服の節々に靴痕があり、蹴られた痕跡がある。

しかも、片足は腫れていた。
打撲しているようだった。

syp「うわ...！これ、ヤバいんとちゃう」

ci「とりあえず医務室連れてこ！」

syp「分かってる。俺大先生にちょっと抜けるって言ってくるわ」

ci「おう！頼んだで」