【d!】ヤンデレを享受しろ。 (ページ9)

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⚠ 口移し描写有

Aはその後もぱくぱくと食べ続け、とうとう最後の一口になってしまったオムライス。
最後に意地悪をしたくなったトントンはスプーンを休め、ニマニマとしながらAを見つめる。

tn「A、」

なにかを察したAは体をこわばらせた。

「トンちゃん、私それ嫌い」

tn「じゃあもう食べなくてええんか？」

トントンが考えていることは嫌だが、オムライスを食べられないのはもっと嫌だ。
Aは少し、いやだいぶ躊躇いながら口を開く。彼女なりに抵抗しているつもりなのか、Aの口は飴玉一つ分しか空いていない。だがそれで充分だった。

tn「はは、すぐ終わるって」

トントンはオムライスを口に含み、ゆっくりと咀嚼する。
そしてAの腰に手を回し、彼女の口に自身の口をピッタリと合わせ、容赦なく口の中へ咀嚼物を押し出した。

「ん、」

変な感覚がAを襲う。トントンの胸板を押し、どうにかして口を逸らそうとするたびに、それを逃すまいと強い力で頭を抑えられてしまう。

トントンは彼女の喉に直接入り込まないよう、細心の注意を払ってゆっくりと咀嚼物を吐き出す。Aはただそれを無気力に受け取ることしかできなかった。

Aの中に次々とトントンの唾液と混ざり合った生暖かい物が流れ込んでくる。生理的な嫌悪からかAの目にはうっすらと涙が浮かび上がっていた。

咀嚼物を全て渡し終ったトントンが口を離す。
どちらのものかも分からない唾液で口元をベタベタにしている姿が赤ん坊のようで愛おしかった。

Aの口元を軽く親指でぬぐってやり、答えなんて分かりきっているはずなのに悪意100%で問う彼はやはり悪魔だ。

tn「どう？おいしい？」

「とんちゃんのばか」

その後、拗ねたAの機嫌を直すために、コンビニスイーツを掛け合いに出したトントンであった。
案の定、一発で釣られたAはやっぱり単純である。