【d!】ヤンデレを享受しろ。 (ページ7)

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ep2. ただの幼馴染ですが何か？ページ7

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仕事を終えたAがクタクタで帰宅すると、なぜか家の鍵がかかっておらず、電気もついていた。おまけになんだかいい匂いもする。

多少の疑問を抱きながらも玄関へあがり、靴を適当に揃えていると、パタパタと足音が聞こえてくる。
Aが振り返ると、そこには筋肉質な体に似つかわしくない、可愛らしいエプロンを着たトントンがいた。

tn「Aサーン？ちゃんとLINEみてくれませんかねぇ」

「え、トンちゃん！？ごめん！LINE見てなかった！
　おかえり！！何年振りくらい！？」

tn「5、6年ぶりくらいちゃうかな」

「うわー、トンちゃんもおっきくなったねー」

tn「それはこっちのセリフな。はい、ばんざーい」

「ばんざーい！」と大きく手を広げると、スルスルと体からジャケットが抜けていく。

トントンはAよりもいくつか年上の幼馴染だ。
幼稚園のときからAが高校を卒業するまでずっと一緒にいたが、Aが上京すると同時にに離れ離れに。それからも互いに忙しく、なかなか会うことができていなかった。
しかし最近、トントンの転勤が決まり、これを機にAのマンションの近くに越してきた、というのがことのあらましだ。

tn「じゃあ着替えよか。寝室ってあっちよな」

「さすが私のお嫁さん」

tn「馬鹿なこと言ってないではよ行くぞ」

「あでっ」

ぶっきらぼうに答え、Aの頭にチョップを入れたトントンだが、彼の顔はほんのり赤く染まっていた。

寝室につくと、トントンはAのワイシャツに手をかけ、プチプチとボタンを外していく。
シャツをはだけさせると、先ほどからずっと透けていたワインレッドのブラジャーが露になった。

無邪気に「トンちゃんの色だね」なんて笑う彼女は高校生の頃から何も変わっていやしない。
こんなにも色気のある下着を身につけ、今でも無意識に男どもをはべらせているのかと想像するだけで、トントンは嫉妬に狂いそうだった。

今まで11年間の間ずっとAに尽くしてきたトントン。
幼馴染という絶対的なポジションに君臨し、Aを着替えさせ、食事を与え、風呂に入れ、時には彼女から男を排除する。トントン以外の男なんぞAには必要ない。

これが彼の愛し方。

トントンがいなかった間の男遊びは多少は許容する気持ちでいる。実際に許容できるかどうかは別問題だが。
でも戻ってきたからには、もうこんな色気のある下着などいらないのだ。

tn「これ、透けてたから。あんまよくないで」