44話 ページ44
夜
「…」
結局、ペ神さんは抱いてくれたけど
全然たのしそうではなかった。
…自分、ほんとダメだな。
…次は楽しませないと
ちるが元気になるためには、俺が
やらなくちゃあかん
…
でも、…少し疲れた
俺の体は家に帰れば言うことが
聞かなくなる。電池が切れたおもちゃの
ように体が動かなくなり、顔を上げるのも
苦難の技
身を削りながら、這いつくばって
部屋の真ん中までこればもう立てる
気力も残ってなかった。
「…」
金を、集めなきゃ。…
ちるの金を集めないと
借金返さないと、
高卒認定を貰わないと
…
「…腹へっ、たなぁ」
みんな、飢えをしらないから
平気で飯を差し出せられる
…飯が急に食えなくなった地獄を
味わったがないんだろ
給食費が払えへんから、1人だけ
廊下にでたことも
ちるが腹を撫でながら
泣きじゃくるのも
ちるが病気で苦しんでる時に
幸せを食べてしまう罪悪感を
あいつらは知らないから、言ってくる
偽善だ、すべて
もう押し付けないでくれ
辛いのは、もう嫌なんだ
「うぅｯ……」
───
gr「来たぞ、家にこ……」
Aは、胎児のように蹲り
瞼を閉じていた。赤く腫れた目と頬
ボディーガードに先に帰っておくよう
指示し、鍵を閉める
そばに座っても起きないほどの熟睡
気絶の方が近いか？
gr「…」
有名な服屋の膨らんだ紙袋
中には服と数枚の札。客のプレゼントか
gr「…A」
gr「お前が、その等価交換主義と自己否定を続ける理由は何なんだ」
gr「…金と体だけが価値やないんや」
gr「…お前の幸せも十分価値がある」
gr「…A、」
gr「これ以上痩せたら、あかん」
gr「…お前は、《あの時》から意地っ張りやな」
gr「少しは、周りを頼れ」
Aにジャケットをかけ
隣で寝転ぶ。ささくれだらけの畳の
寝心地は最悪だ。
gr「…愛してる」
お前の見る夢だけでも、幸せであればいい
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あちき(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます！ (3月26日 23時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
人間 - この作品好きです､､無理しないようにしてください！ (3月26日 23時) (レス) @page34 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - あちきさん» わざわざありがとうございます！これからも応援してます！ (3月26日 12時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ミルクさん» すみません！今治しました💦 (3月25日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - (自称)の部分((自称))にするか｢（自称）＝俺｣の部分の自称の()を消して自称のみにしないと反映されないと思います、分かりにくくてすみません。 (3月25日 16時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月25日 14時
