37話 ページ37
kn「金追加するから、登校も一緒にしろ」
「…わかった」
ならば、部屋の掃除でもしておこうか
重い腰を上げて、こいつに掃除して欲しい
部屋はあるかと問うと、
kn「それより、朝飯食わんの?」
「いらん。んで、あるか?」
kn「…いやまぁ、全部屋要請あるんやけどそれより」
「掃除道具、使うから」
kn「…」
俺の話を無視して掃除に取り掛かったA
朝飯を食わないとか正気の沙汰やない
ま、人によっては食えへんってやつもおるらしいが
…
あの細いのはアカンやろ
kn「飯は上手いのにな」
こんがり焼け目がついた鮭に
卵焼き、そして炊きたての米
食べてない人間がこんなに作れるんやろうか
律儀にも弁当も作ってくれとるし
制服のままのAが、モップを持って
廊下を掃除している姿を見つめていたら
せっかく美味しかった料理も少し冷めた
気がした。
詰め込むように食べ終わり、皿もそのま
まにしてAにあと5分で行く、と
伝える
「うん」
kn「…飯いらんのか」
「対価払ってない」
kn「…」
等価交換主義なんか…?
───
バスの中
「…」
久しぶりにのったバスは
混雑していた。通勤ラッシュの
ピーク時というだけ人が多い
彼から離れないようにして、
つり革を掴む。薄っぺらで
すでに湿っているそれはあまり
心地の良いものでは無い。
バスなんか、あんま乗るべきじゃないな
kn「…」
───
校門
tn「おはよーー……え、」
目の前の光景に自分の視界を疑った
あのコネシマと、あのAが
一緒にこちらに向かってくる。
コネシマの長く解読が難しい話を
いつもの表情で聞くA
コネシマも、あそこまで話を
聞いてくれる奴なんて早々居ないから
何処か嬉しそうだ
tn「お、おはよう」
kn「ちっす」
「…うっす」
tn「お前らって、そんな仲良かったか?」
kn「あー、ま、そんなとこっす」
kn「行くぞ、A」
「…ぅす」
tn「…」
あの不良を手懐けるとか、どんだけ
力があるんやコネシマ…
トントン以外にもそう思った生徒は
少なくあらず、数日経てばコネシマに
『不良の飼い主』という異名が付けられたとか
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あちき(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます! (3月26日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
人間 - この作品好きです、、無理しないようにしてください! (3月26日 23時) (レス) @page34 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - あちきさん» わざわざありがとうございます!これからも応援してます! (3月26日 12時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ミルクさん» すみません!今治しました💦 (3月25日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - (自称)の部分((自称))にするか「(自称)=俺」の部分の自称の()を消して自称のみにしないと反映されないと思います、分かりにくくてすみません。 (3月25日 16時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2024年3月25日 14時