【d!】不良を買い取りました！

16話 ページ16

放課後


zm「うげっ…」
rbr「おお、…なんであいつおるんやろ」

放課後の校門。みんなスマホ使いたいのに
今日は使えない。

緊張を走らせながら門を渡っていく
なぜなら

tn「…」

鬼の教師、トントン先生がおられるからだ

俺とかゾムにはうるさいもんなーー…
ため息を吐いて逃げるように
端を通ろうとしたが案の定
捕まえられた

tn「ゾムは、フードとれ。てかこれ制服ちゃうやろ」
tn「ロボロはその顔の布外せ」
tn「なんでつけるん、見ずらいやろ」

zm「いつか外しますー」
rbr「これないと生きれへん」

tn「…まぁ、ええわ」
tn「A知らん？」

rbr「え、A？…知りませんけど」
zm「…なんであいつ？」

tn「いや、お前ら同様身だしなみに注意しようかと」


zm「…」

建前の理由やな。絶対裏がある
…みんなみんなAばっかずるいわほんま

トントンは、知らんならええと
手を振って追い出すように校門から
俺らを出した

なんか悔しくて、つい出てしまった嘘

zm「あいつこういうの敏感やから、察知して西門から出たんちゃう？」
tn「あー、…かもな」
tn「サンキュ、気をつけてな」


zm「…」


───


「…あれ、いない」

今日はトントン先生が出没してるらしいから
緊張していたが、だれもいなかった。
噂は噂か、と安心して

仕事に向かう。








tn「A、どこにおるん！！」

───


「…」

今日の仕事は、少し特殊
私服に着替えたあと、あの人の家に
向けて足を進める

腰が痛くならない不思議な仕事

───
ひとらんの家


ht「あぁ、いらっしゃい…」
ht「今日もよろしくね…」

「うっす」

会社員のひとらんさん
会社が鬼畜らしくて、帰ってから
ないもする元気がないらしい

そこで、金さえくれれば
何でもする俺を買って
家事の代行をさせてもらってる

プロを雇える金はないんやって



ht「Aは、プロ並みにうまいのに安いから助かるよ」
「あざっす」

精が着きそうなご飯を、ちゃちゃっと
作ったあとスーツのままの彼に提供する

ガツガツと子供みたいに食べてくれるから
見てて心地が良かった。

その至福もそこそこにして、彼が数日
溜め込んだ服を洗濯。下着も5日分
あるらしい。どんだけ洗いたくないんだ

あぁ、見えて湯船につかる人だから
念入りに湯船を洗った後、お湯をため
彼の好きな入浴剤を入れる

…母さんみたい

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