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うん？
視線を向けると、びちゃびちゃと知らん男の顔はクソ不味い食堂の飯で汚されていた。俺の横にはなんでもないような顔でクソ不味い飯を男にぶっかけたエンダがおって、ぶっかけることに罪悪感もないのか無感情のまま。
いや手ェ早。肩の埃叩いてそっぽむき出したし……
コイツ、やっぱ頭おかしいんかな。
「く、クソ
「初対面で失礼な奴だな、女女って。僕は楽しく大人しく友人とご飯を食べようとしてただけなのに」
「ぶっ殺してやる！！」
「無視？」
ダンダン！ 誰かの足踏みの音と共に机がリングのようにエンダと男を取り囲む。ダンダン！ とまた誰かがリズムを刻めば、観客のように取り囲む男達がダンダダン！と足を踏み鳴らした。
「エンダ・アーノルドとスイン・シュツエのプライドをかけた戦いだ──────ッ！！！！！！」
一瞬にしてそこは擬似的な闘技場になった。
ヘエ、人から聞いたことがあったけど訓練学校の伝統ってこれなんや。教官がおらへん時誰かが喧嘩をするとこうして全員で盛り上げるらしい。んで全員でこの喧嘩を揉み消すんだとか、自分が喧嘩した時も揉み消してもらえるように。
それを訓練学校始まってまだ3日でエンダがするとは、オモロそうな奴とは思ったけどやっぱアホみたいにおもろい。ここまでくると男とか女とかもうどうでもええな。
「オラ、いったれエンダーーーッ！！！」
「オオオオオ！！！行けー！！！ 生意気な女顔をぶっ飛ばしちまえスインー！！！！」
ダダン、ダンダン！ 激しい足踏みの音と騒がしく野郎の野太い声がそこらから湧き上がる。
ああ、名誉貴族になって成金みたいな生活をするあの家から解放されてよかったと心の底から思う。俺にはこの喧騒がひどく心地いいらしい。
「テメェ！ ちょこまかと！！」
……てかアイツ右から拳振るクセあんねんなぁ、んですぐに左足下げて相手の動きを待ってんのか時間が空ける。顔のガードは甘いくせに腹や鳩尾を庇うのは上手い。小回りはようきくな、身体が小さいから。俺にダンス下手っていうだけあって軸も綺麗や、こう傍から見るとアイツが特別強い訳では無いことがようわかる。
ただ小回りがきくだけの手の早くてすばしっこいうざいやつ、でもそれが敵にとってどれだけ厄介かは戦った俺にはわかる。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
