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「───で？ 首輪つけなアカンお前はボコボコにするゾムを見ながらもっとやれって手を叩いて喜んでた訳か」
私からの許可を得たゾムは箍が外れたように意気揚々と3人の男達に痛い目を合わせてみせた。結果、廃人寸前の男達3人と教官が来ても尚暴れ回る獣1人が産まれてしまった。本当なら止めるべき場面だが私もこうカッとなっていた部分があり、もっとやれと手を叩いて喜んで煽ってしまったことは悪いと思うが元々3対1でいじめていた奴らが悪いし、ゾムに至っては脚が折れていた。8:2くらいでこちらに非はそんなにない筈だ。
コネシマはそんな私の思考を読み取ってかを呆れたような、狂ったヤツをみるような目でみていて、それがまた不満で口を尖らせる。
「3対1で負ける方が悪いよ！ それにゾムは私が来た時にはもう右脚も折れててハンデがあった、これは正当防衛だ！」
「過 剰 防 衛 や 阿 呆 ！ 良いとこの坊ちゃん達を廃人寸前まで追い込んで何してんねん！ エンダ、お前はちゃんと止めなアカンかった。ゾムも授業で習ってもない拷問法どこで覚えたんか知らんけど、よっぽどやったんやろうな！ アイツらの叫び声が宿舎まで届いとったぞ！！」
「いやそれがまた凄かったよ！ 肉と爪の間に針を差し込んだだけなのに大の男がお漏らしをしてやめてくれって懇願してて」
「……やっぱお前も大概キチガイやな」
「はあ？」
こいつ今人をキチガイ扱いしやがった！
「でもまあ、流石に今回のはライン超えやったな。アイツら3人を廃人寸前まで追い込んで病院送り、見てたどころか煽ってたお前とその張本人であるゾムは処罰は免れられへん」
「……分かってるよ」
……そう、結局コネシマの言う通りだ。ライン超え、私もゾムもやり過ぎたのだ。現在私は教官達が処罰の内容を決める会議が終わるのを待っている段階。ゾムは気絶させられ、医務室にいるのでこの処罰の結果は別で伝えられることになっている。
キィ、と音を立てて開く鉄扉。
「エンダ……いやエリザ・アーノルド、入れ」
宣告を受けようとする囚人のように私は「はい」とか細い声で返事した。
「何をそこで突っ立ている。お前も来い、コネシマ・ハイドリヒ」
「ァ！？ 俺も！？」
後ろで聞こえたそんな声に私はぐ、と笑いを堪えた。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
