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顔をぐしゃ、と顰めた女にやっぱりこいつ変だ！とグルッペンは改めて認識する。
端正な見た目をしているのに女、というよりは男の友人と話しているような感覚になる。しかもどこからどうみても少し腹が立っただけで人を簡単に殴るような女にみえないのだ。
深窓の令嬢のような可憐さがあるはずなのにその豪胆さはどこからやってきたのかと本気で脳みそを見せてもらいたくなる。
「……アー、じゃあ俺のいる孤児院に一緒にこないか。森で暮らすより遥かに安全だし、それにお前、見目が綺麗な方だから貰われやすいだろう」
「オーケー、衣食住は流石にあった方がいいもんね」
「常識がないんだかあるんだか、お前は分からないな」
「あるよ」
確かに一生野生児はムリか、と思い直したエリザはその手をとって孤児院に世話になることにした。両親も死んでしまったばかりだし、きっと受け入れてもらえるよね！なんてポヤポヤ〜と何も考えてないままエリザはそのまま孤児院にトントン拍子で世話になることが決まった。
が、次の日やってきた貴族に貰われることが即座に決定した。いやお別れが早すぎる、全然孤児院の子どもたちと仲良くする間もくれないじゃないか。
「なにこれ主人公無双RTAしてる？」
孤児院編の内容薄ッ、とエリザは心の中でそっと思った。
「黙ってれば国宝みたいな見た目だからな、だからといってこんなすぐだとは思っていなかったが」
「グルッペンもどこかに貰われるんでしょ？」
「俺は前から決まっていたことだからお前よりは特に驚きはない」
「へー」
「……出会いからお前は物凄く変やったな。でも友人になれて嬉しく思う、暫く会えなくなるが必ずまた会おう」
「確かに木にしがみついて枝のモノマネしてるのは変なやつだったかも知れないけど、そんなやつになんでもないように「悪い、ちょっといいかトイレを借りたい。うんこじゃなくて便意が」とかなんとか言いながら声をかけれる君も大概だからね。……まあ、どうせすぐに会えるでしょ。何かの巡り合わせがきっとあるよ」
ぐ、と手を握る。お互い変なやつだったかも知れないが、確かに二人の間には友情は芽生えていた。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (7時間前) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
