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オスマンはそういうとコネシマと……(名前をまだ聞いてない為、なんと呼べばいいか分からないけど枯れ草みたいだから枯れ草くんと呼んでおく)枯れ草くんに何かが入った袋を差し出したあとに、最後少し迷った素振りをみせて私にも袋が渡される。
「その袋には服と小型通信機が入ってる、金は2万ジュニー渡しておく。守ってほしいことは2つ！ まず必ず俺に報酬として煙草と酒を買ってくること、2時間以内には必ず帰ってくること！ わかった？ この2つはちゃんと守ってもらう」
「わーった！」
コネシマの軽い返事にオスマンは肩を竦めて仕方なさそうに笑う。そのやりとりができるあたり、仲は普通にいいんだろう。コネシマはさっそく嬉しそうに服を着替え始めていた。
「何かあれば知らせること、帰ってこなかった場合脱走者として君ら3人殺しに行かなアカンからちゃんと帰ってきてな？」
「わーったわーった。なあ、オスマンのオススメの飯屋とかあるんか」
「え〜？ アルベンツ通りのハルカゼって店かなあ。あそこの肉料理美味いで」
「肉か！ ええな」
そんな話を傍らで聞いているとなんだか肉の口になってきて、口の中で唾液が溢れる。この訓練学校ででるのは肉もどきのべちょべちょした変な味のするカスなので余計にお腹が空いてしまう。散々な言い様だが今まで暴動が起きなかったことが不思議なくらい本当にひどいのだ。
私の横では枯れ草くんも身体が痛むのかのそのそと着替えていて、私もさっさと極力肌を見せない着替え方で着替えた。
……オスマンがこちらをみながらどこか残念そうな顔をしていたのは気の所為だと思おう。
3人が着替え終わるとオスマンはうんうんと満足そうに頷いて通路が続く扉を開き、指をさす。
「この奥に街に出れる場所があるから人気がないことを確認してから出てな。じゃあ気を付けていってらっしゃい、3人とも」
とそんなこんなでオスマンに見送られ、私達はあの刑務所みたいな訓練学校から抜け出すことが簡単に叶ってしまった。
正直ご飯の為だけに訓練学校を脱走するなんてリスキーにも程がある。マ、欲望には勝てるわけもないし満面の笑みで私を待っている肉へと足早に向かった。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
