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あの出会いから約2週間が経つ。訓練場のど真ん中、コネシマと私は教官にこっぴどく怒鳴られていた。
「貴様ら二人は食堂の者と喧嘩しただけでは飽き足らず、全治1ヶ月の怪我まで負わせるとは何事だ！！」
「チッ、反省してまーす」
「舌打ち！？ してないだろお前。おい、待て！ 問題児共が、」
「未来の訓練生の為にしたことなので我々は一切の反省も罰も受けませーん！」
アヒャヒャヒャと横で笑うコネシマ、肩を組んでさっと2人でその場から走り出す。教官ももう既に業務外の時間だ、無駄に追いかけたりはしない。
戦場じゃ飯がマズイことくらい知ってる、そうしないといけない理由も。でもだからといって訓練生のときから不味くちゃやってられない！
───走り去っていった2人に教官は顔を真っ赤にして怒り狂ってはいたが副教官の機嫌を伺うような顔を見て、落ち着いたのかフー……とため息をつく。
「追いかけましょうか？」
「いや……いい、もう業務時間外だし面倒だ。訓練の時にたっぷり絞ってやればいいさ」
「……でもアイツら全部卒なくこなしますよね」
「素行が悪いだけで戦績は優秀だからな、腹立つ話だよ。……だがああいうイカれた奴らが戦場で輝くのも事実だ」
名誉貴族の出のコネシマ・ハイドリヒと純貴族の養子エリザ・アーノルド、教官にとって2人は頭痛の種であり、今後が期待できる新兵。成績は優秀、素行は突拍子もなく最悪。
ここは訓練の場だ。戦場に出た時、少しでも生きて帰って来れるように教官は知識をつけてやらなくてはならない。実力はいいがどこか戦場を甘くみている2人をどうしたものかと教官は頭を悩ませていた。
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「食堂の人ら殴っちゃったしご飯もう貰えないかな？」
「いんや、途中からもう分かったって言うとったわ。お前殴るのに夢中で聞いとらんかったやろ」
「だって急にアイツ殴ってくるんだよ？ 腹が立つだろ」
「ンフ、フフ、そうやな」
教官から逃げた私たちは訓練場の端の方にあるあの納屋の近くにきていた。コネシマが面白いものを見せてやる、と言って何かと思えばこの近くに連れてこられたのだ。しかし歩いていると、何者かの声が聞こえる。
「はは、蛆虫みたいに蹲って泣いて惨めだな」
「おーい、はやく裸になって土下座しろ平民」
ぼそぼそとしてよく聞こえないが、はっきりと耳に入ったのはひどく不快になる言葉だった。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (8時間前) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
