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異世界転生してから転生したという自覚を持てたのは15歳になってからだった。
それまではボンヤリとした感覚で生きていて、はっきりと転生したこと自覚したきっかけは私に会いに来ていた友人が村長の息子にいじめられているのを助ける為に思わず右手が出てしまったときだ。
その時のことはよく覚えている。ハゲ上司を殴ってクビになった時と状況がよく似ていたから。村人達の絶句したような顔と、どこかよくやった！みたいな顔。顔を殴られて怒っているのか癇癪を起こして喚き散らすクソガキ、なんだか懐かしさすら感じた。
唾を吐きながら喚くボンボンの言葉を右から左へと流す。
「お前いつも:]ゞΣ★⊂ゝ⊂！！▽仝々◆■聞いてんのか！！」
ギャーギャー喚くもんだからほんとう耳が痛くて、はやく黙らないかなぁ。なんて思っていたらまた奴を地面に叩きつけてしまう。ア、ヤべ思わずまた手が出た。
田舎で育った私は猿山のボス猿と呼ばれたことがあるくらいクソガキだったせいで何かあるとすぐに手が出てしまう。それこそ声が出るよりも先に、暴力が
あれ？私またなんかやっちゃいました？
「よし静かになった」
「ちゃう、エリザ。それは黙らせたっていうんだぞ」
「この際なんでもいいよ、黙ったんだし。行こうこんなやつほっといて怪我の手当てしようグルッペン」
ぐ、とその手を引けばグルッペンは「あー、うんそうだな」とどこか言い淀んで歩く、そして暫く歩くと「やっぱり……」と話しかけてきた。
「あいつ村長のボンボンやし、本当にいいのか？ 絶対にお前明日から村八分にされるか追い出されるかの二択だ」
「そうだっけ？」
「そうだぞ」
「まあ両親も死んでるし、適当に……森で暮らそうかな……」
「正気か……？」
そんなアホウをみるような目で見つめないでほしい。
「いけるいける、猿山のボス猿って呼ばれたことあるし」
「いや呼ばれたことないやろ、せいぜい傾国の天使とか花の妖精とかそんなもんじゃないのか」
「マアわたし、1000人いたら1500人振り返るような美女だしﾈｯ……ゔ、ムリ、自分で言ってて苦しくなってきた……」
「生きた女に興味無いから知らんが確かに俺から見てもお前の顔は整っている方だろうな」
「逆に何に興味あんの？死体？」
「お前の脳みそとか」
「ゲェー！」
顔はいいのに一生童貞になるのはこういう奴なんだろうな。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
